公認心理師
3つの子供部屋+10日間のチャット=2,458人のオオカミたち。犯罪の証拠として警察を動かした禁断のリアリティーショー
巨大な撮影スタジオに作られた3つの子ども部屋で、幼い顔立ちをした3名の女優(18歳以上)は偽のSNSアカウントで12歳のふりをするという任務を与えられた。各々の部屋のPCで、連絡をしてきたすべての年齢の男性とコミュニケーションを取った。当初のプロジェクトと同様、大多数の成人男性はビデオセックスを要求し、自身の性器の写真やポルノのリンクを送信してきた。なかには恐喝する者も。精神科医、性科学者、弁護士や警備員など専門家の万全なバックアップやアフターケアを用意しながら撮影を続けること10日間。児童への性的搾取者が徐々に尻尾を出し始めるのだった…。
18:30 - 18:35 オープニングレセプション
18:35 - 20:20 映画上映
20:20 - 20:30 休憩
20:30 - 21:00 トークセッション
この映画を観て、「海外って怖い」と思う人もいるかもしれませんが、SNSを起因とする子どもへの性加害・性暴力は決して対岸の火事ではありません。警察庁が公表した「令和3年における少年非行、児童虐待及び子どもの性被害の状況」によると、SNSに起因する事犯、例えば児童売春や児童ポルノ、略取誘拐などの被害に遭った子どもは1812人。前年から0.4%減少しているもののおおむね横ばいで、2016年から高い水準が続いています。またこれはあくまで事件化し警察が把握している数にとどめられているので、実際の被害件数はさらに多いことが予想されます。
SNSの危険性がニュースなどでも頻繁に取りざたされているにも関わらず、なぜ子どもたちはそこにに近寄ってしまうのでしょうか。近年、性的目的で子どもに近づくための「グルーミング」と呼ばれる手法が世界中で問題となっていますが、巧みに子どもと信頼関係を結び、そのうえで犯行が行われるため、子どもたちは被害を受けていることを認識できなかったり、拒否できなかったりすることが分かっています。
今回はデジタル性暴力やAV業界・性産業などの問題解決に向けた活動を行っておられ、またこの映画と同様の実験を日本でも行われたNPO法人ぱっぷす理事長の金尻カズナさん、性犯罪者の更生プログラムに取り組んでいる千葉大学特任講師の東本愛香さんをお招きし、日本でみられるグルーミングの問題、またどのように子どもたちを守れる社会を作っていけるのかを考えます。
会場へお越しいただく皆様におかれましては、以下の通り感染拡大防止策へのご理解とご協力を頂けますよう、何卒よろしくお願い申し上げます。
- 発熱症状や咳など体調がすぐれない方のご来場はお控え願います。
- 会場入口に検温器を設置いたしますので検温にご協力ください。
- 感染防止の為、マスクのご着用・ご準備を必ずお願いいたします。
- 手洗い、うがいの励行をお願いいたします。
- 会場入場口に消毒用アルコールの設置をいたします。十分な感染対策にご協力ください。
- 会場にて万が一体調が悪くなった場合は、速やかにお近くのスタッフにお声がけください。