Dialogue for People代表
小さな町で必死にもがく若者3人の12年を描くエモーショナルな傑作ドキュメンタリー!
アメリカで最も惨めな町」イリノイ州ロックフォードに暮らすキアー、ザック、ビンの3人は、幼い頃から、貧しく暴力的な家庭から逃れるようにスケートボードにのめり込んでいた。スケート仲間は彼らにとって唯一の居場所、もう一つの家族だった。いつも一緒だった彼らも、大人になるにつれ、少しずつ道を違えていく。ようやく見つけた低賃金の仕事を始めたキアー、父親になったザック、そして映画監督になったビン。ビンのカメラは、明るく見える3人の悲惨な過去や葛藤、思わぬ一面を露わにしていくー。希望が見えない環境、大人になる痛み、根深い親子の溝…ビンが撮りためたスケートビデオと共に描かれる12年間の軌跡に、何度も心が張り裂けそうになる。それでも、彼らの笑顔に未来は変えられると、応援せずにはいられない。痛みと希望を伴った傑作が誕生した。
オフィシャルサイト:https://www.bitters.co.jp/ikidomari/(参照日:2022.12.24)
13:00 - 14:33 映画上映
14:33 - 14:45 休憩
14:45 - 15:45 トークセッション
この映画の原題「Minding the Gap」には路面の亀裂(ギャプ)に気を付けてという意味があります。この映画で若者たちが颯爽と乗っているスケートボードでは、路面のちょっとしたギャップが転倒につながる危険があるので注意が必要なのだとか。しかし、監督のビン・リューは、それ以上の意味をこのタイトルに込めています。“全米で最もみじめな街”と呼ばれ、閉塞感あふれる行き止まりの世界で暮らす若者たちの前にはジェンダー格差をはじめ、経済格差、教育格差、親と子の断絶など大人へと成長していく中で越えなければならない様々なギャップが存在しています。アメリカでは地域によって家の前の歩道の管理は、その家の所有者が行うこととされており、亀裂が走った道路を放置していて歩行者が転倒した場合、その所有者は責任を問われることになります。日本に暮らす私たちは幸いなことに、歩道の管理の責任を問われることはありませんが、私たちが暮らす社会に存在する様々な亀裂や、それによって傷つく人に対しての責任はないのでしょうか?コロナ禍、景気低迷からくる経済的・社会的不安によって女性や子ども・若者に対しての暴力が悪化し、DV や虐待の相談件数は 2 年連続過去最高となりました。その中で助けを求めたり、声を上げることができない人がいるのも事実です。行き止まりの世界は日本にも広がっています。アフタートークではラッパーのダースレイダーさんと認定 NPO 法人 Dialogue for People 代表の佐藤慧さんをお迎えし、日本の現状にも目を向け、様々な亀裂をどのように手当てしていけるのか考えます。
会場へお越しいただく皆様におかれましては、以下の通り感染拡大防止策へのご理解とご協力を頂けますよう、何卒よろしくお願い申し上げます。
- 発熱症状や咳など体調がすぐれない方のご来場はお控え願います。
- 会場入口に検温器を設置いたしますので検温にご協力ください。
- 感染防止の為、マスクのご着用・ご準備を必ずお願いいたします。
- 手洗い、うがいの励行をお願いいたします。
- 会場入場口に消毒用アルコールの設置をいたします。十分な感染対策にご協力ください。
- 会場にて万が一体調が悪くなった場合は、速やかにお近くのスタッフにお声がけください。