著書に『マンガでわかる オトコの子の「性」』、『はじめてまなぶ こころ・からだ・性のだいじ ここからかるた』
ベルリン、サンダンスをはじめ、世界が絶賛!
17歳の少女たちが向き合う世界を鮮やかに活写した物語。
愛想がなく、友達も少ない17歳のオータム。予期せぬ妊娠をしたことで、いとこのスカイラーと共にペンシルベニアからニューヨークへ向かう。その旅の中で、彼女たちが常に向き合っている世界が浮き彫りになってゆく。女性であることで感じつづける痛み、女性であることを利用して生きていく機知、弱音を吐かない強がり、ただ寄り添うやさしさ、多くを語らずとも感じられる繋がり……。
少女ふたりの数日間を描いたロードムービーというミニマムな作りながら、どの国にも通じる、思春期の感情と、普遍的な問題をあぶり出し、ベルリン国際映画祭銀熊賞、サンダンス映画祭2020ネオリアリズム賞を獲得するなど世界中の映画賞を席巻! ロッテン・トマトでも99%(2021/4/22時点)の超高評価を得ている。大きな出来事が起きなくても、夢中で彼女たちの行方を見守る……現代を生きる我々の心に刺さる物語が誕生した。
10:00 - 11:40 映画上映
11:40 - 12:00 休憩
12:00 - 13:00 トークセッション
2022年6月、アメリカの最高裁は「中絶の権利は各州の判断に任せる」とし、ミシシッピ州が州法で妊娠15週以降の中絶を禁止したことに合憲との判決を下しました。これにより全米13州で中絶が違法となり、自分の体と人生に対して自己決定をするという女性の権利が大きく脅かされることとなりました。
妊娠は女性1人でできるものではありません。しかし望まない妊娠をした時、その負担は女性の上に大きくのしかかります。その責任は彼女だけのものでしょうか?望まない妊娠の背後には、同意のない性行為、避妊への非協力、性教育の不足といった様々な問題が存在しています。望まない妊娠をしてしまった女性に必要なのはサポートとケアで、決して罰であってはならないはずです。
中絶の権利はアメリカだけの問題ではありません。日本では100年前に「堕胎罪」が定められ中絶をした女性とそれに関わった医師が罰せられることになっています。ただ「母体保護法」のもとで「配偶者」の同意があれば医師は中絶することができます。未婚の場合は法的に同意は不要となっていますが、訴訟のリスクを恐れ同意を求める病院は少なくありません。経済的な負担も大きい上に、中絶への罪の意識や体の変化などを抱えることもあり、望まない妊娠をしてしまった女性の前には何枚もの大きな壁が立ちはだかります。
アフタートークでは、若者が性について気軽に相談できるユースクリニックの開設に向けて活動しておられる都議会議員の龍円あいりさんと、性教育の普及に向け尽力しておられるNPO法人ピルコン代表の染谷明日香さんとともに、日本の現状と問題について考えます。
会場へお越しいただく皆様におかれましては、以下の通り感染拡大防止策へのご理解とご協力を頂けますよう、何卒よろしくお願い申し上げます。
- 発熱症状や咳など体調がすぐれない方のご来場はお控え願います。
- 会場入口に検温器を設置いたしますので検温にご協力ください。
- 感染防止の為、マスクのご着用・ご準備を必ずお願いいたします。
- 手洗い、うがいの励行をお願いいたします。
- 会場入場口に消毒用アルコールの設置をいたします。十分な感染対策にご協力ください。
- 会場にて万が一体調が悪くなった場合は、速やかにお近くのスタッフにお声がけください。